インプラントセミナー受講中

けやき通り歯科・矯正歯科

2009年04月06日 10:13

むし歯予防、矯正・ インプラントに燃える熊本市の医療法人 熊本けやき通り歯科医院
院長の西村です。

 中村社綱先生のインプラントのセミナー(通称Nペリ)を東京上野で受けています。ここ3年ずっと受講をくり返しています。写真は講師の中村先生と三好先生です。

 6日間コースの2回目はGBR。

 インプラントは骨があるところに埋入し、時間とともに骨とくっつくので、自分の歯のように使えるようになる方法です。

 ところが歯周病で歯を失ったときに骨も一緒になくなったり、歯を失って長く時間がたったために自然に骨が無くなったり(廃用性萎縮と言います)して、インプラントができなくなったり、非常に難しくなる方が結構いらっしゃいます。
 
 GBRという骨を造る技術を用いて、インプラントができない患者さんをできるようにしていくことが今回のコースの目的です。理論から模型実習、豚の顎骨を使った実習と2日間みっちり鍛えられます。



 近年、インプラントが盛んに行われるようになるにつれ、いろんな問題が起こるようになっています。理由はたくさんあります。本来、インプラントは歯科治療の中でもアドバンスな分野で、ある程度の歯科技術が身についた上で行うべき処置であるのに、それが守られていないこと。そう言う教育が大学でなされていないこと。また、特殊な勉強が継続的に必要であるにもかかわらず、メーカー主導の数時間の簡単なセミナーを受講しただけで、始めてしまう人が多いこと、などが挙げられるでしょう。保険治療の評価が欧米の1/10程度と評価が低く、それ単独では利益がほとんど出ないため、インプラント治療がお金儲けのターゲットになっているのも理由の一つかもしれません。
 
 認定医・専門医を育成しているインプラントの学会も、日本ではまだまだ成熟していません。認定医とされる方の診断力とスキルに疑問符を抱くこともあり、インプラント治療を受けたい患者さんは、何を基準にしてインプラントを受ければいいのか、今大変な時期だと思います。

 私も勉強途中ですが、多くの患者さんのために、たくさんの歯科医師がこのようなきちんとした教育を、是非継続的に受け学んで欲しいと、インプラントを大切に思う歯科医師として思うのです。

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