新しい「神経の治療法」を勉強してきました

けやき通り歯科・矯正歯科

2009年11月10日 22:59

予防歯科矯正・ インプラントに燃える医療法人 熊本けやき通り歯科医院ブロエモンです。

今日は、院長のブログを紹介します〜\(▽ ̄\( ̄▽ ̄)/ ̄▽)/



院長の西村です。

日曜は、私の出身大学鹿児島大学歯学部の先輩であり、
歯の神経の治療を専門的に勉強されている、宮崎の根井先生のセミナーに勤務医の福井先生と参加してきました。

むし歯が進行し、歯の神経まで腐敗し始めて、初めて痛みが出て、むし歯に気づく患者様が、まだ多くいらっしゃいます。
その時は、今の歯科医学では、歯の中の神経そのものをとってしまう治療法しかないのが現状です。

私もなんとか残したくて抗生剤を使ったりいろいろやってきましたが、決定的な治療法は未だありません。
最近MPAという特殊な材料が出て、ごく初期の神経の炎症程度でしたら、神経を取らずに済ませられる可能性も出てきました。
しかし、自費治療にしか使えない保険外の高価な材料のため、おいそれと使うことができません。

それで、神経を取る治療は、今の私たち歯科医師の日常行っている治療の中の12,3%を占めているのが現状です。

患者様にとっても、ここをきちんとしてもらわないと、抜歯になってしまう可能性が高くなる大事なポイントでもあります。

しかし、歯の神経は3次元的に複雑な形態をしているため、治療が難しいのです。従来の治療法はステンレスのファイルといってハリみたのものを使うのが主流でした。これは、固い金属のため、曲がっている根っこが多い多くの歯では、かなりの確率で治療が不十分にならざるを得ませんでした。

それで、出てきた新しい治療器具がニッケルチタンファイルです。
これも、出始めの時期は、破折したりと問題が多くありました。

しかし、ここ数年で大きく改良され、良い器具が手に入る用になってきて、神経の治療法が大きく変化し始めました。

日曜のセミナーは、この新しい治療法の勉強を詳しくさせていただきました。

すでに当院で導入済みですが、スイス製のプロテーパー、そしてX-SMARTという優れた器具を使い、3次元的に神経の治療をよりよくする方法です。


とはいえ、神経は失ってしまったら歯の寿命は明らかに短くなることは明らかです。なるべく、そうならないように予防処置でお手伝いをしていきたいと思いますし、残念ながら神経を失った際には、なるべく歯が長く残るように、今回の勉強を活かしながら、精度の高い治療を行っていきたいと思います。


根井先生、素晴らしいセミナーを有り難うございました。


根井先生と福井先生、wtsメンバーの長先生と、そして私。

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