フィンランドで学んだ簡単に始められる効果的なむし歯予防 3
2009年09月13日
医療法人 熊本けやき通り歯科医院 院長の西村です。ステップ2続きです。
フィンランドでのむし歯予防は、図にあるように四ツ葉のクローバーで表します。
正しい食生活、歯みがき、フッ素、定期検診の4つ。そしてキシリトールです。
フィンランドはキシリトールが有名ですが、図にあるように付加的な予防法なのです。
四葉クローバーの一つ、正しい食生活については前回説明しましたね。
今回は四葉クローバーの2つめの葉、フッ素についてです。
世界的にむし歯が減少傾向にあるのはフッ素の使用によるもの、ということが分かってきています。
けやき通り歯科医院では、フッ素の使用方法を単純化し、わかりやすくお話しています。
フッ素を2種類有ると考えてください。
本当は、今から話すようには単純ではないのですが、便宜的に分けて説明します。
2種類のフッ素に、低濃度のものと高濃度のもの(歯科医院で塗布する物)があります。
まず低濃度のフッ素について説明します。
低濃度のものは毎日使う物です。日本ではだいたい1000ppm(ppmは単位)以下と決まっています。歯みがき粉やジェル、スプレー、うがい薬等があります。
これらはハイリスクのお子様には一日数回使用してもかまいませんが、けやき通り歯科医院では、それは大変なので一日一回でも構わない、と説明しています。
実際、フッ素のジェルをきちんと一日一回、フロスも併用して歯と歯の間にすり込むように使って仕上げ磨きをされている子どもさんは、むし歯にかなりなりにくいという実感があります。
たとえばレントゲンでしか分からない歯と歯の間の初期むし歯でさえも、1年後に撮影すると石灰化して、進行が止まっていたり、すごいのはほとんど分からないくらい治ってしまっているケースも有るくらいです。
もちろん、食生活指導をきちんと守っていただいたり、定期的に予防処置を受けているのも有ると思いますが。
前回の正しい食生活のところで脱灰・再石灰化のプロセスをお話ししました。少し、難しかったですがご理解いただけたでしょうか?
食事する・甘い物を食べる・甘い飲み物を飲むなどで、歯の中のカルシウムが唾液にとけていく状況(誰にでもおこります)を脱灰、溶けたカルシウムが、食べたり飲んだりしていない時間に歯に戻ってくる状況が再石灰化です。
じつはこのとき、唾液に溶けているカルシウムの周りにフッ素があると、すごい事がおこるのです。
歯の表面はヒドロキシアパタイトという成分でできています。
このヒドロキシアパタイトからカルシウムが溶けていくのが脱灰なのですが、
そのとき唾液に溶けたカルシウムの周りにフッ素がたっぷりあると、
歯に戻るときフッ素を取り込んだ強化カルシウムが歯に戻ってくるのです。
これをフルオロアパタイトといいます。
まあ、名前はどうでもいいのですが、要はフッ素を使っていると歯が毎日強化されます、ということです。
ただ、注意はあまり量をとりすぎないこと。
また、歯磨き粉、ジェル、スプレー、うがい薬などいろんなものがあり、効果も様々です。
これに関してはここでこれが良くない、これはお勧めというのは問題があるので控えますが、いずれにしても使うのが大事です。
それでは、高濃度のフッ素はどういう働きをするのか?
高濃度のフッ素は歯科医院専門でしか扱えないフッ素で、約9000ppmの物です。
これは、歯の強化(ヒドロキシアパタイトからフルオロアパタイト)を著しく進めてくれると考えてください。大体、3−4ヶ月おきに塗るのが望ましいと言われています。
例え話で言うと、3匹の子ぶたという童話が有ります。
子ぶたさんが持っているおうちにわらぶきの家、木の家、れんがの家がありました。おおかみにわらぶきの家、木の家はこわされてしまうのですが、れんがの家は壊れませんでした。生えてきたばかりの歯をわらぶきの家、木の家としたら、フッ素で強化した歯はれんがの家といえます。
簡単には溶けなくなってしまうのです。
けやき通り歯科医院では、さらに濃度の高いドゥラファッドという北欧で一般的に使っている物も、
自費治療になりますが、使っています。
これは、初期の虫歯をも、条件によっては治してしまうほどの能力を持っています。
フィンランドでのむし歯予防の四葉の2つめ、フッ素。ご理解いただけたしょうか?
小さいお子さんを、泣かせながらお母さんが仕上げ磨きをしても、100パーセント汚れを落とすことはできません。
せっかく磨くなら一緒にフッ素を塗ってあげる。
それだけで、積み重ねていくと大きな違いが出ます。
フッ素を始める時期については、専門家により、いろんな意見がありますが、私は歯が生えてきたら少量を毎日使ってください、と話しています。
効果的なむし歯予防の2つめ、フッ素の利用、ぜひ始めてみませんか?
フィンランドでのむし歯予防は、図にあるように四ツ葉のクローバーで表します。
正しい食生活、歯みがき、フッ素、定期検診の4つ。そしてキシリトールです。
フィンランドはキシリトールが有名ですが、図にあるように付加的な予防法なのです。
四葉クローバーの一つ、正しい食生活については前回説明しましたね。
今回は四葉クローバーの2つめの葉、フッ素についてです。
世界的にむし歯が減少傾向にあるのはフッ素の使用によるもの、ということが分かってきています。
けやき通り歯科医院では、フッ素の使用方法を単純化し、わかりやすくお話しています。
フッ素を2種類有ると考えてください。
本当は、今から話すようには単純ではないのですが、便宜的に分けて説明します。
2種類のフッ素に、低濃度のものと高濃度のもの(歯科医院で塗布する物)があります。
まず低濃度のフッ素について説明します。
低濃度のものは毎日使う物です。日本ではだいたい1000ppm(ppmは単位)以下と決まっています。歯みがき粉やジェル、スプレー、うがい薬等があります。
これらはハイリスクのお子様には一日数回使用してもかまいませんが、けやき通り歯科医院では、それは大変なので一日一回でも構わない、と説明しています。
実際、フッ素のジェルをきちんと一日一回、フロスも併用して歯と歯の間にすり込むように使って仕上げ磨きをされている子どもさんは、むし歯にかなりなりにくいという実感があります。
たとえばレントゲンでしか分からない歯と歯の間の初期むし歯でさえも、1年後に撮影すると石灰化して、進行が止まっていたり、すごいのはほとんど分からないくらい治ってしまっているケースも有るくらいです。
もちろん、食生活指導をきちんと守っていただいたり、定期的に予防処置を受けているのも有ると思いますが。
前回の正しい食生活のところで脱灰・再石灰化のプロセスをお話ししました。少し、難しかったですがご理解いただけたでしょうか?
食事する・甘い物を食べる・甘い飲み物を飲むなどで、歯の中のカルシウムが唾液にとけていく状況(誰にでもおこります)を脱灰、溶けたカルシウムが、食べたり飲んだりしていない時間に歯に戻ってくる状況が再石灰化です。
じつはこのとき、唾液に溶けているカルシウムの周りにフッ素があると、すごい事がおこるのです。
歯の表面はヒドロキシアパタイトという成分でできています。
このヒドロキシアパタイトからカルシウムが溶けていくのが脱灰なのですが、
そのとき唾液に溶けたカルシウムの周りにフッ素がたっぷりあると、
歯に戻るときフッ素を取り込んだ強化カルシウムが歯に戻ってくるのです。
これをフルオロアパタイトといいます。
まあ、名前はどうでもいいのですが、要はフッ素を使っていると歯が毎日強化されます、ということです。
ただ、注意はあまり量をとりすぎないこと。
また、歯磨き粉、ジェル、スプレー、うがい薬などいろんなものがあり、効果も様々です。
これに関してはここでこれが良くない、これはお勧めというのは問題があるので控えますが、いずれにしても使うのが大事です。
それでは、高濃度のフッ素はどういう働きをするのか?
高濃度のフッ素は歯科医院専門でしか扱えないフッ素で、約9000ppmの物です。
これは、歯の強化(ヒドロキシアパタイトからフルオロアパタイト)を著しく進めてくれると考えてください。大体、3−4ヶ月おきに塗るのが望ましいと言われています。
例え話で言うと、3匹の子ぶたという童話が有ります。
子ぶたさんが持っているおうちにわらぶきの家、木の家、れんがの家がありました。おおかみにわらぶきの家、木の家はこわされてしまうのですが、れんがの家は壊れませんでした。生えてきたばかりの歯をわらぶきの家、木の家としたら、フッ素で強化した歯はれんがの家といえます。
簡単には溶けなくなってしまうのです。
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効果的なむし歯予防の2つめ、フッ素の利用、ぜひ始めてみませんか?
「子育て支援優良企業」で表彰を受けました(^_-)-☆
歯並びとお子さんの健康(ワイヤーママ1月号より)
2016年の抱負〜院長コラムより
年頭のご挨拶(院長ブログ)
今年もよろしくお願いします〜院長より年頭の挨拶
船越英次先生のインプラントアドバンスコース受講中です。
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Posted by けやき通り歯科・矯正歯科 at 21:50│Comments(0)
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