話題の次亜水Hclo(パーフェクトペリオとして有名)を導入!

2010年02月13日

予防歯科矯正・ インプラントに燃える医療法人 熊本けやき通り歯科医院ブロエモンです。

ご存知の方も多いかもしれません。以前、テレビでも取り上げられたことがある次亜水・パーフェクトペリオ。
この次亜水について、今日は院長日記を紹介しますね。長いですよ〜べー

話題の次亜水Hclo(パーフェクトペリオとして有名)を導入!
こんにちは、院長の西村です。

最近、テレビで特集され、話題になったHCLO次亜水(パーフェクトペリオとして良く知られてます)を導入しました。


芽胞菌など通常退治しにくい菌も殺菌できる為、まずは当院では滅菌消毒に活躍中ですが、なにより歯周病菌にきくのが素晴らしいです。

歯周病は他の病気と違い、基本的に薬が効きません。これは、バイオフイルムというタンパクのヨロイをまとう性質があるため、抗生剤やうがい薬の殺菌作用がほとんど到達しない為です。

たとえば台所のシンクの下、ヌルヌルした汚れがありますよね。
あれが,バイオフィルムです。
細菌の固まりをタンパクの汚れが覆って自分自身を守っている訳です。ちょっとやそっとの台所洗剤が流れただけではとれませんね。
タワシでこすってあげるか、キッチンハイターみたいな特殊な薬剤を使わなければとれません。
でもお口のなかで、そんな強い薬は使えません。

ですから、このバイオフイルムを機械的に破壊し、歯周病菌の数を減らすのが衛生士の役割となりますし、再度歯周病菌が付着しにくい様に歯ブラシを頑張って頂くのが患者さんの役割になります。

しかし、中等度以上になると結構治療が難しいのです。

歯周病菌がくっついている歯の根っこは形がかなり複雑です。
目で見えない歯周ポケットという腫れた歯ぐきの中を手探りでお掃除をしていきます。
けやき通り歯科医院の衛生士たちは専門的なトレーニングをしているので、みんなけっこうやります。「こんなに難しいのを良く治したねー」、と患者さんと担当の衛生士と一緒に歓びを分かち合うこともしばしばです。

しかし中等度以上の歯周病だと、それでも限界があります。
その場合は最後の手段,手術です。私たち歯科医が麻酔をし、歯ぐきをメスで開いて、外科的にお掃除をするのが歯周病の外科処置というわけですが、やっぱり痛いのは嫌ですよね。
それしか治す方法が無いケースもあるのですが、できれば私もされたくありません!!

そこで、唯一といっていいと思いますが、ある特殊な抗生剤は効果があります。
この治療法は歯周内科という言葉で知られています。

実際に行ってみると、人によってはかなり効果があります。ただ、それで治る訳ではありません。バイオフィルムを破壊するという基本的な歯周病の治療の効果をかなり高める可能性がある、という意味です。

しかし、抗生剤の問題点は耐性菌が出てくることです。使っているうちに効果が出なくなってくるのです。

また、歯周病は感染症ですから、家族のだれかが同じ歯周病菌をたくさん持っているケースが多いのです。
例えばAさんにうまく抗生剤が効き、歯周病菌をある程度減らせても、ご主人のBさんが歯周病治療をしていなければ、再感染してしまいます。
さらに子どもさんがすでに感染していることもあり、治療が複雑になってしまいます。
話題の次亜水Hclo(パーフェクトペリオとして有名)を導入!
こういう特徴のある歯周病に対し、効果の高い治療法として開発されたのが、HCLO次亜水による治療法です。
少し前にパーフェクトペリオという名前で、歯周病菌を激減させる治療法がテレビ等で頻繁にとりあげられましたが、同じ効果を持ちながら、さらに体に優しいのがHCLO次亜水による治療法です。

ph9と弱アルカリ性でありながら、タンパク分解能が非常に高く、歯周病菌のまわりのバイオフィルムを破壊し、その上で歯周病菌を殺菌。
現在の所、薬による治療法等と異なり、体への害が報告されていません。従来処置が難しいとされてきた中等度以上の歯周病に、かなり効果があり、かつ体に優しい画期的な治療法だと期待しています。難点は唯一、お口が汚れている方ほど、次亜水HCLOは最初、かなりくさーく感じます。これは汚れのもとのタンパクに反応した薬剤のせいです。

しかし、なんといっても日本の成人の8割がかかっていると言われる歯周病。
小さいうちのむし歯は減っていますが、思春期前後からのむし歯は先進国の中でもまだまだ多く、さらに歯周病の治療があまりおこなわれていなかったため、日本人は早く歯を失うということは専門家である歯科関係者はよく知っています。
65歳で30パーセントの方が一本も歯がないのです。その原因のもっとも大きな病気が歯周病なのです。

実はもっとも歯を守る効果的な方法は、やはり予防です。
特殊なケースをのぞき、早期に予防していけば歯を失う可能性はかなり低くなります。

病気と気がついてからでは、なかなか大変です。
小さいうちからかかりつけの歯医者さんをもち、家族でむし歯と歯周病,歯並び、噛み合わせを管理してもらうこと。それが、あなたと家族の歯と健康を守るのだと思います。



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Posted by けやき通り歯科・矯正歯科 at 15:15│Comments(0)☆院長日記☆
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